資格取得後の進路について

調剤薬局事務の資格取得後の進路について

調剤薬局事務の資格を取得するには、たくさんの苦労が必要でしょう。取得後は安心感が先に立ち、しばらくゆっくりしたいと考える人もいるかもしれません。しかし、資格を取得した後は、すぐに就職活動を始めて現場で働くべきです。それにはいくつかの理由があります。

 

1つめは、学んだ知識はどんどん忘れてしまうということです。調剤薬局事務についての勉強内容は、普段の生活ではほぼ必要ありません。患者として調剤薬局にかかった時に、どのような計算をされているかといったことが分かるという具合でしょうか。

 

人間は忘れやすい生き物ですので、資格をとってもそのままだとあっという間に忘れてしまいます。就職し、仕事内容として繰り返すことで、自分の知識としてしっかり身についていきます。

 

2つめに、調剤薬局事務の仕事はどんどん更新されるということです。調剤薬局事務が扱う調剤事務報酬は、2年に1度改正されます。調剤薬局に就職していれば新旧の変更点や間違えやすい計算などを説明してもらう機会がありますが、就職していなければ独学で勉強しなければなりません。

 

1回目の変更なら自力でもまだついていくことが出来るかもしれませんが、2回目3回目と繰り返すと、資格取得のために勉強した内容とはかなり変わってくるでしょう。そのような状態になって、資格がありますので即戦力がありますと言われても疑問が残ります。

 

3つめに就職は狭き門になっているということです。調剤薬局事務は一般事務と比べて時給が高めだったり、短時間パートとしても働きやすいという理由で、なかなか離職者が出ません。

 

それにもかかわらず就職希望者は多いので、1つの求人に複数の希望者が出るということはしょっちゅうあります。少ない就職のチャンスを逃さないようにするべきです。

 

これらの理由から、資格取得後すぐの就職活動を勧めています。忘れてしまわないうちに、仕事内容が変わらないうちに、数少ない求人を手に入れ、プロフェッショナルな調剤薬局事務を目指しましょう。

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